「なぁ、ネージュ。」




名前も知らない
香水臭い男が
座っている私の
肩を抱く。





正直
こんな奴大嫌い。




だから
返事はしない。




それに
返事なんかしなくても


あっちが勝手に
喋るから。





「実話今日さ、
合コンあるんだよ。
良かったら…こないか?
それに俺
ネージュのこと…
「ごめんなさい…私、
今日は用事があるの…」





男の言葉を遮る。
だって
あの言葉の後は
分かりきっているから。