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天使は
ハッとしました。


悪魔の頬に
涙を落としてしまったのです。


もう悪魔の意識は
この腕の中には
ありません。



「しまった…。」


天使はそう呟き
意識の飛んだ悪魔を
自宅へ運び
悪魔の意識が戻るのを
ただ
ずっと
待っていました。