「…えっと……。」


『…ごめん、急にこんなこと言って。……でも、俺、マジだから。』


なんと言えばいいのか分からず黙り込むあたし。



気がつくと、観覧車はもう下に降りていた。



『…返事、待ってる。』


そう言ってあたしの頭をポンと叩き、先に降りていく先輩。




観覧車を降りると、先輩はいつもの先輩に戻っていた。


さっきのは………何…?


あたし、先輩に告られた………?



帰り道、七実と平野先輩は観覧車の中でラブラブな時間を過ごしていたらしく、ノロケ話に盛り上がっていた。


その中で一人、暗い顔のあたし。



どうしよう…。


ハル先輩が宏人の代わり………?


………それは幸せなことなのかな…?




ねぇ…

どうしたらいいか分かんないよ……。