『ひっでぇな〜苗ちゃん〜。』


先輩があたしの頭をコツンと叩いた。


「あははっ。嘘です、嘘ーっ♪」



『苗ーっ!ハル先輩ーっ!早く〜』


あたし達がそんな話をしているうちにどんどん先に歩いていた七実達は、待ちくたびれた様子であたし達を呼んだ。



『行こっか?』


そう言ってあたしに微笑む先輩。


「はいっ♪」




それからあたし達は色んなアトラクションに乗った。



『ふぃ〜。ちょっと休憩〜。』


ベンチに倒れ込むあたしと七実。


『はは〜っ、はしゃぎすぎ〜』


そんなあたし達を見て、笑う先輩達。


「足パンパンだよう〜」


『そうだ、俺ら何か飲み物買ってくるよ』


「わあ〜、ありがとうございます〜♪」





『ねね?苗さ〜、ハル先輩とどうなってんの?』


先輩達が飲み物を買いに行ったあと、七実が急にそんなことを言い出した。


「はっ!?いきなり何!?」


『やっ。何か最近仲良いなあって思って。』


「別に何も無いしっ!」


『あたしにはカップルにしか見えないんだけどなあ〜』


ニヤニヤ笑いながらあたしを見る七実。