―…ガタッ。


そんな話をしていると、七実が急に立ち上がった。


「七実〜?」


『ひっ平野先輩っ//』


「へ?」



七実の言葉に振り向くと、七実が夢中の平野先輩とハル先輩が教室の入り口に立って、手を振っていた。



『やっほ♪来ちゃった〜』


『先輩〜♪こんにちわ〜♪♪』


七実は、顔を薄く赤に染めて、小走りで先輩に駆け寄っていった。


「あっ、七実待ってよ〜。」


あたしもそんな七実の後をついて行く。



『よぅ。苗ちゃん♪』


ハル先輩があたしの頭をポンッと叩き、話かけてきた。


「あっ、ハル先輩。」


『あの2人さ、いい感じじゃね?』


早くも仲良く話し始めている七実と平野先輩。


「そうですね♪」


『俺らでくっつけちゃおっか?』


「あっ、いいですねえ♪」



そんな話をしていると、先輩の背後に教室移動らしき生徒たちが、歩いてきた。