そう言われ、玄関を二人で見ていると、

ガァーーーーーーーー

という音が聞こえた。

『エッ!?』
と言い、音のする方を見ると、白い壁だったはずの壁が
上に上がっていっている。
その後ろから玄関らしきものが見える。
『えぇ~~~~~~~~~~~!!』
二人はビックリして大声で叫ぶ。


「なんでやねん!」

「ギャハハハハ!ありえん展開~」


二人はそんな声を漏らしている
壁が完全に上がりきり、もう一つの玄関が現れる。
その様子を二人は見ていると、
いきなりインターホンから声が聞こえた。



「今、出てきた方のドアでお待ちください。
今から、お嬢様が行きますので」


そこでインターホンはきれた。



「玄関二個かよ」
「金持ちすぎやん」


そんな会話をしながらドアが開くのを待つ。
すると勢いよくドアが開いた。


「いらっしゃいませェ~」

と言いみずきは二人を見る。

「・・・。その格好どぉしたのですか!!」

二人はニヤリと笑うと声を合わせて言う。



『家宅捜査~♪』



「家宅捜査!?」

「そうだよ。みずきんちはどんな家なのか
調べようと思って」

「でも、その格好は・・・なんですの?」

「決まってるやん。ホームズやで!ホームズ」
「可愛いだろ♪」


「う~ん。なんとも言えませんわぁ~」
すると二人は悲しそうな表情をしてから言う。

「ひどっ。話に乗ってくれてもええやん」
「本間~」
「まぁ。別にええけど」

と言いケロッとしていた。

「まぁ。お入りください~」
とみずきは言う。

「まさかとは思うけど、土足とか言わんよなー?」
りなは焦りながら聞く