ギャハハッハハハ~
すると沈黙を破るかのような大きな笑い声が聞こえた。
そこにいる全員が一斉に笑い声のする方へと向く。
「何あれ。やっばぁ。お嬢様登場みたいな」
「あんなん初めて見たし。赤い絨毯の道や漫画の中だけと思ってたし~」
二人の女がこの状態を見て大爆笑している。
「ってか、ドレスってどこぞの貴族かよ。」
「あはは。貴族って何者~」
「写メ撮りたいわあ」
そんな言葉をかわしている。
「ねぇ」
みずきは二人に向かって話かける。
「今、わたくしのこと何者って聞きましたわね。」
「そうだけど…それが何?」
二人のうち一人が答える。
「わたくしの名前は佐藤実朱稀ですわ。このドレスはお父様がわたくしのためにわざわざ有名なデザイナーの人にお願いして作ってもらったんですわぁ~。
このドレス世界にわたくししか持ってないんですわぁ~」
と長々とドレスの話をしだした。
「お二人ともこれから仲良く友達になってください。よろしくお願いしますわぁ~」
と最後にまとめた。