その不審さと言えば、言葉にならないくらいヤバイ・・・
ヤバイどころかキモい・・・

その不審さを出席番号が最後の方のりなとあゆが見て大爆笑している。

「頭ヤバイくらい振りすぎやろっ」
「よっつんばいって何人!?」
と言い合いをしながら笑っている。

周りの人達は迷惑と言うよりドン引きして近寄ろうとしない。
それで、みずきの半径1メ-トル以内は誰もいない。



そして、やっと上り終えたみずきは達成感バリバリに親切な子の方を見た。
親切な子は顔を引きつらせながらも、頑張って笑顔を作ろうとしていたが、とても笑顔にはみえなっかた。






そんなこんなで、一苦労して体育館へ着いたみずきは、堂々と入場して席に座った。
その後ろで、体力的にも精神的にも疲れた親切な子は、魂が抜けたようにふらふらと歩いていた。



席に着くとみずきに話しかけられる。
「いろいろとありがとうございましたァ~」

にこにこしながら話しかけてくる。

「いえいえ。」
「知らないことが多すぎてびっくりしましたわァ~。」

「・・・知らなかったんだ-・・・」
ボソッと呟く。

「えっ!?何て言いましたのォ~?」
「あっ、ううん。なんでもないよ。」
「そうですかァ~。あのォ~お名前お聞きしていなかったのでおしえていただけないでしょうかァ~?」

「あぁ。言ってなかったね♪あたしの名前は柴田千春。よろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いしますわァ~。よければお友達になってください!」
「うん。もちろんいいよ。」


みずきはその言葉に感動する。