「おい。そのドレスはなんだ、、、?」
「あっ!これは入学式のためにお父様がプレゼントしてくださったんですわぁ~」
「入学式は制服でというより、学校では制服で来るように言われなかったか?」
「あっそうだったのですかぁ~?でもわたくし制服一枚も持っていませんわぁ~」


先生は驚いて声も出ていない様子だ。

「・・・・・・・・買ってもらいなさい。」

そう一言告げると先生は歩き出す。その後をみんなは着いて行く。


「まぁ、気にすんなや♪」
とあゆはみずきに言う。
「そうそう。なんたって・・・・」
『おもしろいし・・・』
  

りなとあゆは、ハモり大声で笑わないように我慢して小さく笑っている。

「ありがとうございますわぁ~」



体育館は二階にあるので、みんなは階段を上って行く。
すると、みずきは階段の前でいきなり止まる。

「これは何ですのォ~」

階段を上っている人達を見ながら言う。

「え!?何って階段だけど・・・」

親切なクラスメイトは答える。

「階段って何ですの?」
「はぁ~?」

みずきはなんともいいあらわせないような恐ろしい顔で親切な子を問いつめる。

「こんなものを登ったら誰かがこけたら皆さん死んでしまいますわァ~。こんな危険なもの即排除しなければなりませんわァ~。」
「えぇ!?何言ってるの!」

みずきの発言についていけず混乱している。

「おい!!とまんじゃねぇよっっ迷惑なんだよ。」
と大きな怒鳴り声が聞こえる。

その声の持ち主は、朝クラスでみずきに嫌味を言ってきた奴だった。