実朱稀は考えた。

昨夜眠る間も惜しんで作った教室に入ったときのあいさつ。
頭の中で何回も繰り返す。

おはようございます。
を何回も…。

ガラッ

実朱稀は言った。
大きな声で。

「おはようございました。」

『は!?なんで過去形~?』

二人はつっこむ。