「大丈夫だった？」


心配そうにあたしの顔を
覗き込む芹澤君


「大丈夫だよ。ありがとうね」



「いや･･･
俺が遅れたせいで･･･ごめんな。」



はぁ･･･超いい人

芹澤君は頭を下げた


「ちょっ･･･そんな謝らないでっ！
あたしは大丈夫だから。」

芹澤君って律儀だなぁ･･･
それより･･･

あたしの事･･･“彼女”って



ナンパから助ける為に
言ってくれただけ･･･
なんだよね？



「映画･･･楽しもう？」


「うん。」






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