何度も何度も同じ場所を
唇が行き交い


まるであたしを

労(いたわ)るように
何かを拭い去るように


優しく優しく
熱く強く

唇が触れた──



頭の中では
ダメってわかってるのに・・・


身体が翼の唇を求めてしまう


甘美な疼き──・・・


翼の触れた所が激しく脈打って
あたしの声が漏れる



「──あ・・・っ・・・」


突然の自分とは思えない喘ぎ声


ヤバッ!!!

起きてるってバレた??


翼は驚いたみたいだったけど

何も言わず部屋から飛び出した






.