「誰が来ても玄関開けんじゃねーぞ」



俺は心優に念を押し学校へと向かった


学校に近付くに連れて


早くなる足の速度

抑えきれなくなる感情

今すぐにも芹澤を殴りたい



俺は拳を強く握りしめた




──・・




「翼君じゃんっ!」


「カッコいい・・・」



いつもならちょっとばかし嬉しい声


でも今の俺にはどうでもいい事で。



「芹澤居る?」



俺は言葉短に芹澤を探した





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