あたしは顔を上げられないまま、
やめて、と唱え続けるだけ。

「千紗、寂しいー?」
ニヤッと笑い愁が言う。

「ちg「んなわけねぇーだろっ」


さり気に肩に手を回す優喜をスルーして
あたしは愁に否定する。

でもなんだかんだで
結婚式(?)は中断された。






「はい、アナタ…」
「お、サンキューな俺の嫁ー」


「…」

「何やってんの、アンタら」
「うん」

あたしたちの話になんの興味もない理香と洸が遊び始めていた。
理香が砂を固めておにぎりらしきものを作る。
いわゆる泥だんご?
ホントよくわかんないな、この2人は。



「いや、暇でして・・・」
「それ中2のやること?」









ずっとこの想いは変わらない。
そう思ってたの。
ずっと6人で居られるって。
そう思ってたの。





壊すのはなんて簡単なんだろう……―