「おっ、お前!!
どうしてここにいる!?」

Bが後ろに居る渡辺くんを見ながら言うと

「…居ちゃ悪いか?」

「有り得ない!
俺達の高校の一番の不良を呼んだんだぞ!?」

「ばかっ!」

いらぬ事まで口を滑らせたAの頭をBが叩いた。


『《…まさか、渡辺くんのその傷…》』

あいつらの高校の不良とやりあったの…!?

「〈お前等、散れ。〉」

渡辺くんがマイクを通して言うと後ろの方から菅ちんが教師達を連れてやってきた。
菅ちんは渡辺くんに近づき

「〈…美鈴の馬鹿。〉」

と私の方を向いて呟くとAとBに近づき、Aの首の後ろに手刀で殴り、おとした。
それを教師に持たせると、菅ちんはBの首根っ子を掴んで引きずっていった。



…この会場の空気、どうしろっていうの!!??
舞台の上で固まっていたら渡辺くんが溜息を吐いてマイクを握りなおした。


「〈…大変長らくお待たせ致しました。
告白者Entry No.1。
渡辺 千里です。〉」




………へ?