「…落ち着いたか?」
『ごめんね、取り乱しちゃって…』
あの後、渡辺くんは私が泣き止むまで抱き締めて背中を撫でてくれていて、泣き止んだら教室に入ってお茶をもらっていた。
『…それにしても、こんな時間まで何してたの?』
温かいお茶を啜りながら真ん前にいる渡辺くんを見上げる
「…看板を、な。」
『看板?』
すっ と気まずそうに目を逸らした渡辺くん
渡辺くんの後ろを見ると真っピンクになってしまった看板の上から白いペンキが塗られている途中だった
『渡辺くん…
もしかして看板1人で?』
私の言葉で普段の無表情からは考えられない程慌てた様子で目を泳がす渡辺くん
ヤバい、胸キュンきてる…
そこに、渡辺くんのとどめの一撃が私に入った
「べっ、別に明日二人だったら大変だとか思ったわけじゃなくてだな…」
ツンデレきたぁぁぁああああ!!!!