「あっ!春野超可愛い…!!」

クラスの中にいた男子が私を指差して叫んだ。
もちろんクラス中の視線が私に向けられるわけで…


『はっ、恥ずかしいから見ないでよ…!!』

恥ずかしくてまた熱くなった頬を抑えて俯くと岬にドンッと背中を押された


『きゃっ!!』
ぽすっ

何故かクラスの男子達が道を開けていく中、転けそうになった私を助けてくれたのは…


「…危ないぞ。」

『わわわ、渡辺くんっ!』
だった。


『あああああ、ありがと!』

顔を真っ赤にしながら渡辺くんの腕を持って態勢を持ちなおすと

「猫耳、同じだな。」

と渡辺くんから話し掛けてくれた

『えっ、あぁ、うんっ!黒猫仕様になっております…』

恥ずかしくてまた俯きながら言ったらぽんぽんと頭に手を乗せられた


カァッと体温が上昇するのが自分でもわかる。
…なんかヤバいぞ私

漫画みたいなデレじゃないけど…
渡辺くんのさり気ない色んな優しさ、気遣いに…

結構、ドキドキ、きてます