式は、長いようでもすぐに終わってしまった。



泣くだけ泣いたし…



もう、大丈夫。




あとは、先輩のこと



諦められるまで頑張るだけ…




「あー泣いた泣いたっ!!」



私は誰もいなくなった教室で、一人、笑った。




きっと、こんな場面をかず君に見られたらまた、『気持ちわりぃ』とか言われるんだろうな。




私はそんなことを考えながら、窓に近付いた。



そして、窓の外を眺める。




まだお昼だから外はすごく明るい。



当たり前だけど…



微笑みながら、私は雲が浮かぶ青い空を眺めていた。






その時だった。




「ん?」



ポケットの中の携帯が震えた。




「誰だろ…」




まさか、あの人からなんて、思わない。



もう…期待しない…



しないでいよう…





そう決めたのに……




「…っ……」




決めた……



のに…