掃除があるから、心の準備できるって思ってたけど……
「う~!!さーやーかー!!」
「大丈夫!!かわいいよ!」
沙也香に髪の毛をセットしてもらった。
だけど、全く、心の準備ができてない~!!
「ほら、行きなよ!それで、聞くんでしょ?」
「うん…」
そう……聞くの…
『先輩は誰かに第2ボタンあげるんですか』
って……
誰かに聞けって言われたんじゃなくて……
もし、少しでも私に可能性があるなら、先輩はその場でボタンをくれるでしょう?
「もう……決着つけるよ…」
そう…決着をつけるの…
いつまでも片思いは嫌。
フラれるか、OKされるかだったら…
「…行ってくるね…」
「うん!頑張れ!バイバーイ!」
私は沙也香に手を振って、教室を後にした。