「よぉ!」
「うげっ」
「かっわいくねー反応!」
テストも終わり、体育館に向かおうとしていたところで、かず君に遭遇。
「かわいくなくて結構。早く先生なんだから体育館行きなよ」
私は大きくため息をついた。
「はいはい、行きますよ。あーあ!今日三年生来るなぁ…てことは!モテモテの保坂奏君も来るねぇ」
「う゛…」
「クククッ…ま、頑張れ~」
かず君は散々私にプレッシャーを与えた挙げ句、何事もなかったかのように小走りで体育館に向かった。
「もう!最低……」
私は、ブツブツ言いながら涙が溢れないように注意して歩いた。
先輩がいる…
学校に…先輩がいるんだ…