カリカリーー




カリカリーー…





「はい。そこまで」




監督の先生の声で、みんな一斉にペンを置いた。



周りは、あの問題ができたとかできなかったとか、ガヤガヤ騒いでいる。



そんな中、号令がかかり、騒がしいのにあいさつをして、1日目のテストが終わった。





「よぉ」



テストが終わって、電車の時間になるまで、沙也香とお弁当を食べている時だった。




「…出たよ……」



「あぁ?」



かず君登場。




「いや、こっちの話…」



私は近寄ってくるかず君をわざと無視して、箸でつまんでいる卵焼きを口に入れた。




「この俺様を無視か。お前だけだぞ。女子生徒でそんな態度とるの。みんな俺の魅力にメロメロだ」



「だから!自分で言うな!ナルシスト」



「うっせ!泣き虫!いくじなし!」



「いくじなしじゃないもん!頑張るもん!!」



「はっ!!どーだか?」



「っ~~…」




まったく…



この“先生”は何をしに来たのか…