「あんたって子は…」


來のお母さんの声が、
外まで聞こえる。


アタシ、
來のお母さんに
嘘をついた。


本当は、あの唐揚げ…


アタシが作ったんだ。


來のために、
家に急いで帰って…
頑張った。


なのに來はさ…。


『來のバカヤロ―!!!』


アタシは、
來の部屋に向かって
叫んだ。