「何の用だ」


「最近、あの元気娘が笑わなくなったな」


「…よく見てるな」


疲れたように笑って、ゴリ男が座っているベンチの隣に座った。


「新しい女でも出来たか?」


「ふざけんな」


「何故、笑わなくなったかわかるか」


「あぁ」



…わかってやってたんだ。
…な、泣かないし。
泣かないって、絶対。


「何やってんだ?」


「認めてもらう為の努力」



小さくつぶやいた。
笑っていたけど、悲しそうだった。

自分に呆れているような…そんな顔してた。