ゴリ男の考えることもわからない。

でも、あたしは急いで靴を履いて近くの公園へと向かって走った。


…待てよ?

も、もしかしてだけど。


笹河もいるの…?



公園に着いて、隠れながら笹河がいないか探した。


どうやら、ゴリ男だけみたい。


ベンチに座ってるゴリ男が、あたしを見つけると腕を引っ張った。


「草むらにでも隠れてろ」


だ、だから何で!?


来て、すぐに隠れてろって何をする気なの?



「ちゃんと聞いとけよ」



「は…?」



「…来たぞ」



その言葉に驚いて、あたしは草むらに隠れた。


草の隙間から笹河が見えた。


一体、何が始まるっていうの?