あたしは外に出て、近くにあったベンチに座った。


…千波、本当に笹河のこと…好きなのかな。

笹河は…どうなのかな。


「最悪…」


「何が?」


俯いていた顔を上げると、圭がいた。


「やっ、別に」


「ふーん。なぁ、今度さ…遊園地にでも行かない?」


遊・園・地…?


「俺達、忙しいとか言ってて遊びに行くことなくなってきたろ?」


確かに。
学校は一緒だったのに、テストやら何やらで忙しかった。


「だからさ…」


「…あたしと一緒に行こう」


「え?」


「ていうか、今から行こう」


圭の腕を引っ張って、遊園地に向かった。