組に着いて、メールが来てないか何度も携帯を開いた。


「言えよ」


振り返ると、笹河はコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

あたしとは目を合わさずに言った。


「…友達…と、気まずくなっちゃって」


「もしかして、千波とかいうやつ?」


「はい」


笹河は立ち上がって、あたしの携帯を奪って勝手にメールを打った。


「ちょっ、ちょっと!」


「…ほれ」


誰に送った!?

送信先を見ると…。



【千波】



あああ!!

何ていうことを!


「ち、千波に…」


最低、笹河のバカッ!