「歯ブラシがいくつあるか…前に来たとき、確かあんたのしかなかったはず」


「ふたつあれば、おかしいよね。一人暮らしなのに」


どんどん推理をしていく千波。

何なの、一体!


「…ないなぁ」


千香子は、小さくつぶやいた。

千波は舌打ちをして、またどこかへと向かった。


笹河、ナイスっ。
これで多少は疑いが…。


「次っ。2階に行こう」


「ちょっと…それは」


「隠すことなんてないでしょ」


…どうして、そんなに恐い顔するの。

言い出せないじゃん…。


「部屋と言えば、4つ部屋があったはず。で、1つは親の。もう1つはあんた。で、残り2つは物置のはず」


どうしてそこまで知ってんの。