…はっ!

そういや、笹河に男を家に上げるなとか…言ってたよーな…。


…うん。圭は、女の子ということにしよう。

男っぽい女の子。


「蒼空っ、これ」


「ゼリー?あ、水ようかんもあるね」


千波から大きな箱を受け取ってリビングに向かう。

冷蔵庫に入れようっと。


「…誰かいるの?」


「うん!?」


な、なぜだ。
なぜ、ばれた!?


「朝食、ふたり分あるし」


「あ、ああっ。それは、雰囲気っ」


うまい言い訳が出せずにオロオロとしているあたしを疑いの目で見る千波。


ひぃぃ!