笹河は、中に入るとすぐにイスに座って新聞を読み始めた。


…あたし、どうすれば?


突っ立っていると、笹河があたしを見て一言。


「何、緊張してんの?小さいガキじゃあるまいし。ああ、ごめんねぇ」


腹立つ!
何よ、何よ!


バカにしてっ。


笹河を睨みつけて、壁に寄りかかった。