「あー、すまねぇな」


「ああ…」


ヤクザみたいな人は、一瞬だけ驚いた顔をした。


笹河を見た途端…どうして?


もしかして、この人強いとか?


んー…一応、筋肉はあるみたいだけど。



この人は謎が多い。



「お前、面倒なこと増やすなよっ」


「すみません…」


あたしって、ツイてない女だよ。

嫌になるよ、本当に。