「…」


「ちょ、出てってくださいよ」


いつまで見てんの?
出てけーっ。

手でお湯をすくって笹河にかけた。
嫌がる笹河に何度もお湯をかける。


「マジで怒るぞ」


「じゃ、出てって」


「はいはい」


やれやれ、とでも言いたげな笹河を睨んだ。

こっちが言いたいんだから。


「…って、今日…テストじゃん!?」


やばっ!
もう、これは笹河のせいだ。

急いでお風呂から出て、バスタオルを巻いたまま部屋へとダッシュ。


途中、笹河と出会ってしまったけどすぐにまた走った。


「な、なんつー格好してんだよっ!」


「どいて、どいてっ」


マジで焦ってんだから。
どいてってばっ。