「サンキュ」


瓶を箱に戻して、テーブルに置いた。

あたし達の距離は、前よりもかなり離れた気がする。


それは、笹河も気づいているはず。


「笹河さん。今日のお仕事は?」


「今日は…」


バッグの中をごそごそと何かを探していたみたいだ。


「あれ……あ、あった。今日の仕事は俺とデート」


「え?」


「デートだよ。水族館、映画館、遊園地。今日、明日、明後日の分」


そう言って、3枚のチケットをあたしに渡してきた。


デート?

デー…ト?


…は?



「え!?」



デートぉ?!