そんなに嬉しくなるような話なの?

もしかして、笹河の好きな人とのお見合い?


「…相手は?」


「ああ。真由花って子なんだけどな」


「…あたしは、何をすれば?」


「お前って、すっげーお節介なとこあるよな。怒ったりさ。それを利用して進めようと……どうした?」


「いえ。日曜日ですか?」


「あ…ああ」


そっか。

日曜日…か。その日は、笹河にとって忘れられない日になるんだね。


「じゃ、また明日」


「え…あ、ああ」


頭を下げて、家の中へ。



暑くて、日焼けしやすい嫌な夏。


あたしの大嫌いな夏。