本当にいいですから。


「いいから。一応、女なんだからよ」


「家、近いんで。大丈夫ですから」


「ほら」


嫌がるあたしの腕を引っ張りながら、笑う笹河。


本当にイジワルだっ。


「なぁ」


「はぁぁぁい?」


「嫌がる顔見ると、もっとイジメたくなるんだよなぁ」


ド、ドSっ!

っていうか、イジワルだよ!


離してもらおうとがんばったけど、力が強くて敵わない。