組の扉の前で、あたしは深呼吸をした。

大丈夫。


「…こ、こんにちはー…」


震える手で扉を開けると、笹河はいなかった。


あれ?
いつもならいるのに。


恐る恐る入ると…中は荒れていた。

窓は割れてるし、テーブルも真っ二つ。イスも壊れていた。壁にも穴が…。


何かあったのかな…。

組同士のケンカ?

それとも………多分、違うかな。


あたしは、ガラスの破片を拾ってごみ箱に捨てた。

テーブルもイスも外に運んだり、掃除をした。