賢治はあたしの髪を触りながら、優しく言ってくれた。




「そうだ...
美月は...?って...喋れないよな...」


「大丈夫だよ...賢治のおかげ...あたしね...賢治がいればどんなことでも大丈夫になれるんだよ?だから...あたしね、賢治がいればいい...。なんか...木みたい...」


「木...?」

「そう...ずっと前向きだからさ...なんか...そう思ったの...」


「嬉しいなぁ...」

賢治は笑った。



その笑顔好きだよ。なんだか心が和むんだよ?
不思議と落ち着くの...好き。ずっと見ていたいな...。