「あの病院で言われた日から話すな...あの日...医師の人に言われたんだ...もう...美月の生きる日が後少ししかないって...だから、大切にしてあげなさい。って...だから...今までと同じように接するのがこわくて...キスもしなかった...気を遣うことばかり考えてた...。そんな日が経ってさ...俺...クリスマス間近だから...その...」



「なに?」



「美月にプロポーズしようって思ってさ...そのために頑張って仕事していい指輪あげたくて...いついなくなくるか分からないけど...どうしても...美月と結婚したくて...クリスマスの日に...婚約しようと思ったから...でも...そんなあるときに会社で打ち上げがあってさ...美月に言おうと思ってたんだけど...連絡とってなかったからきっと怒ってるだろうな...って思ったからしなかった...そんな俺は打ち上げに行ったら女の人いっぱいでさ...それで...お酒いっぱい飲まされて...俺知らないうちに女の上司にホテルに行って...」



賢治はそこで言葉を詰まらせて、頭を抱え込んだ。




賢治...もういいよ...。





「ごめんな...辛い想いさせて...ホントごめん...」

賢治...もう謝らなくてもいいよ...。あたしも悪かったから...。