すると、ドアが開いた。
あたしのいる病室はあたし1人だったから、すぐあたしのことだとわかった。







「美月...」
賢治は息を切らしながら、あたしの方にきた。


「けん...じ...」
あたしは声にならないほどの声で言った。



「美月...ごめんな...」
賢治は泣きながら、あたしに謝った。


「賢治...が...謝ることじゃ...ないよ...」
つまりづまりになるあたしを抱きしめてくれた。


「いや...俺が悪いんだよ...俺が...」





賢治はずっと謝り続けた。




「賢治...」


「こんな状態で聞くの...嫌かもしれないけど...」

「いいよ...」