「今日は病院には...?」




「行くよ...」



黙っててごめんね。
賢治には迷惑かけたくないし、嫌われなくもなかった。でも、なんでだろう?すごく嬉しくてさ...賢治と一緒なら、大丈夫って思えるの。不思議だよね、賢治の存在であたしはなんだか前と変わった気がするよ。








「美月...病院...行こうか...」

「うん...」

賢治は震えた声で、あたしに顔を見せずにあたしの手を引っ張って車に連れて行ってくれた。男の恥っていうものかな?あたしに涙見せたくなかったんだろうね。あたし...自分のために泣いてくれる人がいるなんて思ってなかったから。すごく嬉しいよ。賢治・・・。