「美月…?」
「ちょっと…場所変えない?」




あたしたちは屋上に上った。運がよく、誰1人いなかった。



「どうしたの??」




「実はね、さゆり…―――」
あたしは昨日あったことを全部話した。皐月たちが話してたこと。そして同じ学校の生徒から侮辱されたこと。そして…賢治と会ったこと…。


長いこと話したのに、さゆりはすべてに対して真剣に聞いてくれた。




「美月…ごめんね…」
さゆりはあたしを抱きしめてくれて、優しく頭を撫でてくれた。




「さゆりぃ…」



「美月…あたしはね、皐月たちも裏切らないし…美月のことも裏切らない。両立になるかもしれないけど…何かあったら言ってね。美月がどんな重いだとしても…あたしはずっと美月の味方だよ?



後さ…賢治さんに…病気のこと…話した方がいいと思うんだ…。

ずっと…秘密にしても、最終的には知られるからさ…言う方も言われた方も…苦しいと思う。
あたしだって苦しかった。