「うん!!
あたし頑張る!
賢治に会いたいもん!」


そうして、賢治に学校まで送ってもらった。





「行ってらっしゃい」
と、ピースサインを出して見届けてくれた。

「ありがとう!行ってきます!!」





あたしは賢治と別れて、学校の玄関まで歩いた。


皐月たちがいるのはわかってる。それがこわかった。




そんな怯えたあたしに誰かが後ろから肩を叩いた。


「美月っ!!」
あっ…なんだぁ…さゆりか…よかった。
さゆりは昨日のメンバーには入ってなかったから、たった1人だけだよ。


「おはよ。さゆり」



ヤケになんかニヤニヤしてるなぁ…


「見たよ~~!!
彼氏?あの人…超カッコイイじゃん!!」
「へ??見たの!?
恥ずかしいな…」
「社会人でしょ?何歳なの?相手は…」



「二十歳…」



「まじで!?やるじゃん!!みんなに報告しなきゃ!!」
「待って!!」
あたしは必死で止めた。


「どうしたの?美月…
なんかあったの??
ケンカでもしたの?」


さゆり…どうしてそんなに優しくするの?
めっちゃ嬉しいよ。



話すべきか迷ったけど…きっとさゆりなら信用出来るって思った。賢治みたいに…信じれる人がいたんだもん。大丈夫だよ…きっと…。