「今…なんて…?」




あたしの耳がおかしかったのか、なんか夢みたいに感じた。



「だから…」
「待って!!」
「何??」
「その前に…名前が知りたい…」
「そだよな…名前知らないのに…」





「俺の名前は…中村賢治。ちょうど二十歳だからよろしくな!」
笑顔満開にあたしに軽く自己紹介した。



「じゃあ…今度はあたしねっ…水野美月ですっ!!」



お互いにこんな時に自己紹介するなんて…初めてした。



不思議…なんだかおかしくて堪らないよ。