「美月...」
あたしを呼ぶ声...賢治...。


「賢治...？」
賢治はあたしに優しい笑顔で朝を迎えてくれた。



「おはよう、美月...」
「おはよう、賢治...」
朝の挨拶はとても清清しくて気持ちよかった。




「賢治ぃ～！！」

「なんだよっ！」

「今日で最後なんだよね？」

「そうだな...」

「そんな悲しい顔しないでよ！」

「あぁ...ごめん...」

「あたし...一生の思い出にするよ！！」

「そんな...一生の思い出なんて...」

あたしは賢治にはずっと笑っていてほしいと思った。あたしを大切にしてくれる思いやりがあるのは、ずっと一緒にいててわかるよ？そこがいいとこだってことも...だけど、あたしのこと想い過ぎてきっと賢治自信が身体とか精神とかが不安定になるかもしれない。それは嫌だからさ...賢治には...自分自身を大切にしてほしい。