「なにが言いたいんだ梨子!」

「梨子…」

『ふざけないでよ!!お父さんはあたしたちのこと
ふりまわしてるだけじゃない!!!
あたしっ…あた…しは…千佳がいないとダメなの!!
もちろん健だって居てくれないといやなの…!!』

そっと…そっと大事なものを扱うように
健は私を抱きしめてくれた。

「お父さん、俺達ダメなんですよ。
3人一緒にくらさないと何も出来ないんです」

「知るか、いい加減にしろよ」

「お父さん、お願いですからほっといてください」

「…もう帰る」