「ママ、帰ろう?」

『そうだね、パパも帰ってくるかもね』

「そうですか。また何かありましたら
呼んでください」

『ありがとうございます!!』


すごい親切な人だった。
とってもとっても親切で
いい人だった。
けれどどうして分かったんだろう。
ちーちゃんがアスペルガーだなんて


このときちゃんとしていたら
もっと友達とも仲良くなれたかもしれない。
ちーちゃんに嫌な思いさせちゃうことに
なるなんて
お母さん思ってもいなかった…

『さぁ、帰ろうか』

「うんっ」