娘の手のひらにあったのは
飴玉だった。
その小さな手のひらの中に
私への想い、そして
私への気遣いがあった。

『ありがとう…』

「これね、一人で買ったんだぁ♪」

え?一人で買ったって…
お金どうしたんだろう

『ちーちゃんお金は?』

「この前ね、パパがくれたの30円って
言ってた気がするっ」

『そっか、パパがくれたのね』



びっくりした。
盗んじゃったかと思った
ちーちゃんはそんなことしないよね
疑ってごめんね。
お母さんわかんなくなっちゃった。