「「あれ??」」


あたしも、涼夏も、疑問符を頭の上に浮かべた状態で寧々に問い掛ける。


「うん、アレ♪」


「アレって…何さ?」


あたしは全くもって、何も思いつかない。


「あぁ、もしかして、宿泊研修の事?」


「そう!!宿泊研修★」


あぁ!宿泊研修か!!

「すっかり忘れてた!!」


「え、まじで…?」


「ありえな…。」


そんな批評の声なんて聞こえていない。

なるほど、宿泊研修か!!

宿泊研修はいわゆる
臨海学校。

山を探検?したり
ゲームをしたり
晩ご飯を自分達でつくったり。


それはもう
カップル続出の行事
と言っても
過言ではないくらい!!


確かに、あたし達みんな同じ班だし…。

チャンスがあるかもしれない!!

それにしても、涼夏さすがだなぁ。

あたしは全然気が付かなかったよ。
この、青春真っ盛りな時期に、
こんなにも大きな行事を忘れていたなんて…。


もう、人間としてどうなんだ。
なんて思うくらいの失態だ。


「普段のあたしなら、絶対忘れないのに…。」