「何で!?」


今まで

ｰｰｰ自分のペースでいいんじゃない？


って、優しく笑顔で言ってくれてたじゃん!!!!!


あのキラキラスマイルで!!


「さすがにねー。いつかはやめるだろうって思ってたけど、全然変わんないんだもん。てかあんた今、心の中であたしの事あり得ないキャラにしたでしょ。」


思いっきりにらまれる。
ここはあえてのノーコメントだ!!


てか、


かなりショックだ…。


「いい加減、気付けよ。みたいなー。ねー、涼夏。」


「うん。」


まじでか。

あたしは気付かなかったのか。

そして寧々の言葉はグサッとくるな。


「だってさ、分かんないんだもん。」


「何がｰ？」


「…どうしたらいいのか。」


スネた声を出す自分が、意外と乙女だな、なんて思わせる。


「可愛いなｰ、里央。」


いや、あなたのほうが充分可愛いですけどね。


「馬鹿しないでよ!困ってるんだから、こっちは!!!」


「あははっ、ごめんごめん。でも、」


怒ってみても、ふざけたように笑っていた寧々はいきなり真剣な顔になって言った。

「やっぱ、まずはアレを成功させないとね!!」