鈴、何処に行っちゃったんだろう。


 香里は机に頬をつけて、空席を見つめる。

 鈴は、朝のHRにも、全校集会にも出てこなかった。

今の授業にも出てきていない。

 もう、わたしとは顔も合わせたくないってことなのかな……。


 鈴と一緒にいるのが、当たり前だと思っていた。

明日も明後日も、ずっとずっと。

なんでそんな風に思ってたんだろう。


 そんな保証、どこにもなかったのに。

「……さいてい」