あなたと初めて出会ったのは
近所のペットSHOPのウィンドウ越しに
他にも8頭近くの仔犬が居て
みんな連れて帰って
って感じの可愛い動きの中
あなたは、小さな段ボールに入って
それとも移動していた
中にどんな子がいるかさえわからず
硝子に貼られたプロフィールを見た

犬種→ロングコートチワワ
色→レッドブラウン
性別→♂
生後→30日

「へぇ~どんな子なんやろ~出てこい」

待つこと数分遂に姿を現した!!

「…ブハッハッは」
目と目が合って
思わず私は爆笑した

何故なら…
体は、反対を向いたまま顔だけをこっちに向けて
ぶすーって顔しながらじーって見てくる
一時ブームになった
某CMのチワワとかなり、かなりの正反対

「お前は本間にチワワかっ?(笑)」

硝子に指を当てた私へトボトボ近づく
そして…窓をガリガリガリ

可愛くはない…絶対
性格もなんか曲がってる?
でも、なんか、一緒に居たいってその時
心が叫んだんだ
引き取りの日が、やって来ました
少しドキドキ☆ワクワクしながらSHOPへ
一通りの飼育マニュアルの説明を受けて
必要な物を買い揃え
いよいよご対面

SHOPの奥から店員さんが小さな段ボールの箱を抱えてやって来た

中を覗くと小さなチワワくんが元気にジャンプ店員さんも驚くほど
元気一杯な姿に思わず笑ってしまう

手渡された箱を大事に抱えて
家へ向かった

~到着~
「さぁ~ここが、今日から一緒に暮らす、君のお家だよ~」
と声をかけながら玄関をあけてリビングへ

ゲージやペットシート等を設置
一通りの作業を終了
その間、チワワくんは、箱の中で出してくれ~ってカシャカシャもがいていた

さぁ~出したあげようと箱の中から初めてリビングの床の上に
おろしたあげた

クンクンクンクン
キョロキョロキョロ
トコトコトコトコ
ダッシュダッシュ
とテンションが上がって来たらしく
リビングを駆け抜ける
「あっ!そうだ名前は空を駆け抜ける馬…
クゥーマに決定」

無邪気に走り回る姿を見ていて
不意に思いついた名前
旦那様も賛成してくれて
我が家の暴れん坊の王子クゥーマが、家族の仲間入りしました

これからいっぱい
思い出作ろうね
クゥーマ
って言ってる間に
おしっこをじゃ~…
これから躾を頑張らなくてわ(^_^;)

散々暴れて疲れた
クゥーマは、横になって見ていた
私の首元へゴソゴソと潜りこんで来た

「も~ママに甘えるのかっ(笑)」

旦那様は、そう言って笑った

私達も何だか眠くなって来て
気づいたら川の字になってるのか分からないけど
クゥーマを間に挟んで昼寝をしていた

初日なのに
こんなに打ち解けてくれて
本当に嬉しい

目を覚ますと
クゥーマも一緒に起きて顔をペロペロ

なんか、不思議な気分昨日までは、居なかったに
今日から出来た子供みたい(笑)

ぎゅーってしたいけど潰れてしまうので
手を繋いでみた…
プニュプニュした
肉球…人の手とは違う繋ぎ心地…

でも…
でもね…
側に居るっ…
居てくれるって実感
すごく…
すごく伝わるんだ

胸がきゅーってなっちゃった
~初日の課題~

クゥーマは、室内犬
トイレは、決まった
所定の場所を作ってあげなくては
ペットシートを引いて
「さぁ~クゥーマ
おしっこは、ここでするのよ」

って言っても相手は
動物…
当然、言葉なんて通じない
さぁ~どうしよう
とりあえず様子を見てソワソワしだしたら
トイレへ連れて行って成功したら
おやつをあげて
めちゃくちゃ誉めるって
確か店員さんが、言ってたから
それを試すしかないね
本当は、ゲージの中に入れておいて
少しの時間だけ外に出して遊ぶ
とか、だったらトイレも悩まなくても
ゲージの中にシートを引いてれば、するらしい
けど、私達夫婦は…と言うか特に私は、初日1日にして
親バカモード全開の為出来るだけ側に居て欲しいから
基本的に室内を自由に走り回らしている

遊んでいたクゥーマがソワソワと辺りの臭いを嗅ぎ始めた

「おっ!これはもしやそろそろトイレか…」
少し緊張しながら
シートの上に連れてゆく
シートの臭いを嗅ぎ
沈黙のクゥーマ

私→「…ゴクン。」
ク→「クンクンクンクン…?…!」

カシャカシャカシャ

「あーっ!!」

ペットシートを掘り出して中身を出してしまった…

その後…カーペットの上にシャーッて
おしっこをしていたクゥーマ…
まだまだトイレの躾は厳しいー
甘く考えてたと反省
トホホ…(ToT)
根気よく粘るか
クゥーマを24h観察
…なんて出来る訳もないし…まだ、散歩も駄目…う~試練だ

と考えての末…クゥーマが1番マーキング率の高い場所へシートを貼ることに

まっ、見てばっかりもいられないし~と
家事をしていて
ふとシートみたら

うぉーなななななんてこったー
成功してるぅ~

嬉しい嬉しい
即座にクゥーマを誉めまくってみた

自慢気に何回もシートと私の間を誇らしげに行ったり来たり(笑)

クゥーマも誉められたことは、理解してるらしく
凄く嬉しそう

ご褒美のおやつ

何とか第一関門突破です(笑)


作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作品のキーワード

    設定されていません

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア